共生細菌について知ろう

プロバイオティック-LGG乳酸菌と骨

LGG乳酸菌は骨の消失に効果がある?

 

キーワード 乳酸菌 腸内環境 女性ホルモン

 

「女性ホルモンの不足によって骨の消失は起こり、腸内細菌が関与しているので、プロバイオティック(LGG乳酸菌)で防ぐことができる」という論文です。

女性ホルモン(エストロゲン)の不足によって骨の消失は起こり、腸内細菌が関与しているので、プロバイオティック(LGG乳酸菌)で防ぐことができる

エモリー大学 アメリカ

The journal of clinical investigation vol126.No6.June2016

 

エストロゲンの不足で生じる炎症が骨の消失につながっていく。ネズミではエストロゲンの不足は腸の透過性を上げ(腸もれ)、リンパ球の炎症性のTh17細胞を増やし、それが骨の破骨細胞の活性を上昇させる(骨の消失)。バクテリアなどを無くしたマウスでは骨の消失が起こらないので、骨の消失に腸内細菌が関与していることがわかる。

1週間に2回乳酸菌のLGG菌を投与すると、腸の透過性(もれ)が減り、完全に骨消失を防いでくれた。一方、大腸菌やLGGの変異株では防いでくれなかった。

私達のデータは閉経後の骨そしょう症にプロバイオティックが腸もれを改善し、治療効果がある可能性を示している。

超加工食品-死亡率

キーワード

超加工食品 死亡率

 

 

超加工食品と死亡率のリスク

 

 

2019年2月に、加工度の高い食品を多く食べると、死亡率が高くなるという論文が出ました。ちょうど1年前に、加工度の高い食品を多く食べるとガンになりやすいという論文が出ていましたが、同じフランスのグループの論文です。

 

・調査した約98,019人の中で、45歳以上の44,551人に絞って解析(8年間追跡)

・加工度の高い食品を10%多く食べるごとに、死亡率が14%増える

 

更に、アメリカ人を対象とした別の論文も出ました(20歳以上の人11,898人を平均19年追跡調査)

・加工度の高い食品を多く食べる人は、死亡率が31%増える

 

死亡率の論文
フランスの論文:JAMA Intern Med. 2019 Feb 11 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30742202

アメリカの論文:Public Health Nutr. 2019 Feb 21 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30789115

 

発ガン性の論文の解説 http://1.nagoyaseikatsuclub.com/?eid=228

高血圧-アマゾンの原住民のは血圧が低い

キーワード

高血圧 食生活

 

「ヤノマミ族とYekwana族の生涯での血圧上昇と年齢との関係」という論文

 

年齢と共に高血圧になっていくことと加工食品や塩の摂取が、

関与していることが結果からうかがえます。

腸内細菌との関係の研究データが出ることが望まれますね。

 

 

多くの国では、血圧は産まれてすぐから上昇していく。

しかし南アメリカのヤノマミ族(アマゾンの原住民)は西洋文明の影響がなく(食事についても)、

血圧は1才から60才まで上昇しない。

しかし、ヤノマミ族の近隣の部族は(文明の影響を受け)加工食品や塩を摂っているので、

中年後期には高血圧になっている。

 

【研究内容】

1才から60才までのヤノマミ族72人の血圧を調べた。

年齢による血圧の上昇はなかった。

 

一方、近隣の部族Yekwana 83人は、文明の影響を受けており(食事も)、年齢につれて、血圧が上昇していた。

 

ヤノマミ族は狩猟採集生活をしており、低脂肪、低塩分、果物と食物繊維を多くとる食生活をしています。

1980年代以来のヤノマミ族の研究では、動脈硬化と肥満はほとんどなく、血圧はとても低く、年齢が上がっても上昇しない。

 

ヤノマミ族の最高血圧は平均で95、最低は63(一方、アメリカ人は平均 最高122 最低71)。

年齢につれて、血圧が上昇する始めは、小さい子供の時に始まります。

 

今後の研究として、ヤノマミ族のYekwana族の腸内細菌が血圧上昇に関与しているかどうかを調査する予定です。

 

 

Association of age with blood pressure across the lifespan in isolated Yanomami and Yekwana Villages.

ヤノマミ族とYekwana族の生涯での血圧上昇と年齢との関係

JAMA Cardiology   November 1.2018

ジョンホプキンス大学 アメリカ

アブラナ科の野菜を食べてガン化予防

キーワード

野菜 効果 ガン

 

大根やブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜はたくさんあります。

実はこのアブラナ科の野菜を摂る重要性がわかってきました。

腸の幹細胞(分裂を繰り返すとっても重要な細胞)のDNA突然変異を修復する免疫機能をアブラナ科の野菜が助けてくれるというのです。

野菜をたくさん食べるってこういうことからも大事なのがわかりますね。(内山)

 

詳しく知りたい方はこちら

Nature. 2019 Jan. 30

Iuterleukin-22  protects intestinal stem cells against genotoxic stress

 

腸の幹細胞(細胞分裂して、腸の細胞を作り続ける細胞)を遺伝毒性から守ってくれている。

自然免疫研究所 ドイツ

環境中(食品も含めて)の遺伝毒物(遺伝子を突然変異させる毒物)は、環境にさらされている表面の上皮細胞にとっては、試練になっている。もし、突然変異が幹細胞に起きれば、ガン化につながる。上皮幹細胞のゲノムは、DNA傷害反応(DDR)によって守られている。DDRが起きると細胞は分裂を止め、DNAを修復し、傷害を受けた細胞を自殺(アポトーシス)させて、(ガン化を防いでいる)。

私達は、今回の研究で自然免疫に属するILC3細胞とガンマーデルタT細胞がインターロイキン22を作り、それがDDRを開始させることを見つけた。

インターロイキン22を腸の上皮幹細胞で作らせなくしたマウスではDNAが損害を受けてもDDRが始まらず、より多くの突然変異を抱え、大腸ガンを起こしやすくなっていた。

アブラナ科野菜に含まれるフィトケミカルのグルコシノレートの代謝物が自然免疫のILC3とガンマデルタT

細胞に、インターロイキン22を作らせることをつきとめた。

グルコシノレートを含まないエサを与えたマウスは、微量のインターロイキン22しかなくDDRが働かなかった。

解説.

腸の細胞は肝細胞から常に作られ続けています。

幹細胞の遺伝子が突然変異するとガンが起こりやすくなります。幹細胞が突然変異を受けると、それを検知して、細胞分裂を止め、DNAを修復します。修復がうまく行かないとアポトーシスといった細胞を自殺させます。(DDR反応)

今回の論文はこのDDR反応にアブラナ科野菜に含まれているグルコシノレートという成分が必要なことを示したものです。アブラナ科野菜は意識して摂りましょう。

 

腸内細菌-牛乳アレルギー

キーワード

腸内細菌 アレルギー

 

以下、腸内細菌が牛乳アレルギーとも関っていることを示す論文です。

 

Lactobacillus rhamnosus GG-supplemented formula expands butyrate-producing bacterial strains in food allergic infants

 

食品アレルギー(牛乳アレルギー)の乳児にLGG乳酸菌を投与すると

酪酸を作る腸内細菌が増える(牛乳アレルギーが治った子が出てくる)

 

The ISME Journal(2016).10.742-750

Cathryn R Nagler シカゴ大学

 

1ヶ月〜12ヶ月の乳児でIgE(免疫グロブリンE)が関与している牛乳アレルギーの乳児19人の内、

5人が耐容に(牛乳アレルギーが治り)、12人がアレルギーのままだった。(6ヶ月後)

 

この実験以外に、シカゴ大学の研究者はAnaerostipes cacae という腸内細菌の一種(クロストリジウム目)が、

牛乳アレルギーを防いでくれる菌だという論文を出しています。

 

Nature medicine 14 January 2019

 



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